小泉 八雲
1904年 · 約3,330字
武蔵の国のある村に、茂作、巳之吉と云う二人の樵夫がいた。
吹雪の晩、渡し守の小屋に閉じ込められた二人の樵。若い巳之吉が目を覚ますと、白い女が老いた茂作に息を吹きかけていました。女は巳之吉を見逃すかわりに、今夜のことを誰にも話すなと言い残して消えます。何年も経ったある晩、巳之吉はその約束を破ってしまう。
日本の雪国の話でありながら、書いたのはギリシャ生まれの小泉八雲です。日本語で読んでいるものは訳文で、その経緯も含めて面白い一編だと思います。語りの静けさと、短い台詞の重さの落差が、声にすると際立ちます。
出典: 青空文庫(底本「小泉八雲全集第八卷 家庭版」第一書房 1937年/訳 田部隆次/入力 京都大学電子テクスト研究会入力班(大石尺)/校正 京都大学電子テクスト研究会校正班(大久保ゆう))。著作権の保護期間が満了した作品です。
読み上げは合成音声です。声優が読んだ録音ではありません。